長らく続報が出ておらず、一部で発売中止が懸念されていましたが遂に新情報が公開されました。
『サイレントヒルf』の舞台「戎ヶ丘」のモデルとなった岐阜県下呂市金山町は、昭和の風情が色濃く残る静かな町です。
入り組んだ細い路地「筋骨」や、時が止まったような建築物が不穏な雰囲気を醸し出しています。
さらに、両面宿儺の伝説が語り継がれる土地であり、ホラーゲームの舞台としても違和感がない要素が揃っています。
開発チームは現地を訪れ、環境音を録音し、リアルな恐怖を再現しようとしています。
また、公式サイトの注意書きには「不快感を感じたらプレイを中断するように」との異例の文言があり、心理的に強い影響を与える作品であることが示唆されています。
金山町はホラー作品の舞台にふさわしいのではないでしょうか。
本記事では、その理由や『サイレントヒルf』への期待と不安の声をまとめています。作品の世界観を理解する参考になれば幸いです。
- 発売中止になったサイレントヒル
- 町の地形や歴史がホラー作品に適している要素を持つこと
- 公式サイトの注意書きが示すゲームの不穏な内容
- 『サイレントヒルf』のトレーラー内容に対する評価
サイレントヒルfは発売中止じゃなかった!モデルの岐阜県下呂市金山町の不穏な雰囲気

- 発売中止になったサイレントヒル作品
- 岐阜県下呂市金山町の雰囲気
- 不穏な雰囲気が漂う写真
発売中止になったサイレントヒル作品

サイレントヒルシリーズには長い歴史がありますが、すべての作品が無事に発売されたわけではありません。
特に「Silent Hills(サイレントヒルズ)」は、多くのファンに期待されながらも、途中で開発中止となった代表的なタイトルです。
Silent Hillsが発売中止になった背景
- 「P.T.」の衝撃的な成功
2014年、コナミは「P.T.(Playable Teaser)」という無料の体験版をPlayStation Storeで配信しました。これは、後に「Silent Hills」として開発が進められる予定だった作品のティーザーでした。
プレイヤーは繰り返しループする廊下を歩きながら、超常現象に遭遇し、徐々に恐怖が増していく演出が特徴でした。
特に、視点を固定した一人称視点や、限られた行動範囲での心理的な圧迫感が評価され、世界中のホラーファンから絶賛されました。 - 小島秀夫氏とコナミの決裂の噂
「Silent Hills」は、小島秀夫監督と映画監督ギレルモ・デル・トロのコラボレーション作品として発表され、俳優のノーマン・リーダスを主人公のモデルに採用するなど、AAA級のホラーゲームとして期待されていました。
しかし、2015年12月15日付で小島秀夫氏がコナミを退社することに。そして「Silent Hills」の開発中止が決定しました。 - 「P.T.」の配信停止と幻の作品化
開発中止の発表後、コナミは「P.T.」のダウンロード配信を停止し、すでにダウンロードしたプレイヤーでさえも再ダウンロードできないようにしました。
この対応により、「P.T.」は幻のゲームとして語り継がれることになりました。現在では、PS4に「P.T.」がインストールされた本体がオークションサイトなどで高額で取引されるほどです。
その他の発売中止となったサイレントヒル作品
- 「Silent Hill: Cold Heart」
「Silent Hill: Shattered Memories」(2009年)の前身として企画されていたが、最終的に別の形で開発が進められ、異なる作品になった。 - 「Silent Hill: Broken Covenant」
PlayStation Portable向けに開発されていたが、途中で開発が頓挫し、公式発表がないまま計画が消えたとされる。
サイレントヒルシリーズは、多くのホラーゲームに影響を与えた名作ですが、その裏では発売に至らなかった作品も存在しています。
特に「Silent Hills」の中止は、シリーズのファンにとって大きな失望をもたらしましたが、それでも「P.T.」の革新的なホラー体験は、今でも語り継がれています。
岐阜県下呂市金山町の雰囲気

岐阜県下呂市金山町は、飛騨地方の南端に位置する歴史ある町です。
山間部に広がる静かな町並みと、入り組んだ路地、そして時間が止まったかのような昭和の風情が色濃く残るこの町は、『サイレントヒルf』の舞台となる「戎ヶ丘」のモデルとして選ばれました。
現地の雰囲気を忠実に再現するために、ゲーム開発チームは実際に訪れ、風景や音を細かく記録したとされています。
1. 迷路のような路地「筋骨」が生み出す閉塞感
金山町には「筋骨(きんこつ)」と呼ばれる細い路地が無数に張り巡らされています。この筋骨は、まるで人間の筋や骨のように複雑に絡み合い、通る人を迷わせる独特な構造を持っています。
車はもちろん、自転車すら通れないほど狭い道も多く、まるで町全体が一つの迷宮になっているかのような印象を与えます。
このような地形は『サイレントヒルf』の閉鎖的な恐怖感を演出するのに適しており、実際のゲームでも迷路のような構造が生かされることが予想されます。
2. 昭和の建築物が生むノスタルジックな不気味さ
金山町には、昭和の風情を色濃く残す建築物が点在しています。たとえば、かつて料理屋として栄えた「清水楼」は、木造3階建ての城造り建築であり、現代の建物にはない重厚な雰囲気を漂わせています。
また、1988年まで営業していた昭和の銭湯は、今でも当時のままの姿を保っており、湯船や壁に施されたタイル装飾が時代を超えた異様な存在感を放っています。
このような空間は、サイレントヒル特有の異世界感を作り出すのにぴったりです。
3. 歴史と伝説が息づく土地
金山町には、「両面宿儺(りょうめんすくな)」にまつわる伝説が残されています。
『日本書紀』では異形の逆賊とされる両面宿儺ですが、金山町では英雄として語り継がれており、彼が37日間祈りを捧げたとされる「鎮守山」には彼を祀る碑が建てられています。
サイレントヒルシリーズは、過去の因習や伝説をホラー要素に組み込むことが多いため、この伝説も何らかの形でゲーム内に反映される可能性があります。
このように、金山町は『サイレントヒルf』の舞台として非常に相性の良い場所だと思われます。
現実に存在する町の不気味さや閉塞感をベースに、ゲームならではの異世界的な恐怖がどのように組み込まれるのか、ファンの期待は高まっています。
不穏な雰囲気が漂う写真

Xにて、金山町の雰囲気を伝えてくださっている方がいました。
しっかり窓に手形がついている駄菓子屋さんが映っていますが、うまい棒などを売っている普通の店で、なぜなのかはわからないそうです。
今作は、スタッフさんが実際に金山町に行って撮影や環境音の録音を行なわれており、かなりの恐怖体験が期待できそうです。
サイレントヒルfの公式サイトの注意書きが不穏で怖そう

- 公式サイトの注意書きが不穏
- サイレントヒルfのトレーラーに対する評価
公式サイトの注意書きが不穏

『サイレントヒルf』の公式サイトには、通常のゲームではあまり見られないほど注意を促す文章が掲載されています。これにより、本作がどれほど刺激的な内容を含んでいるのかがうかがえます。
特に、単なるホラーゲームの枠を超え、心理的にプレイヤーへ強い影響を与える可能性がある作品であることを示唆しています。
公式サイトの注意書きが示す要素
- 「性差別や児童虐待、いじめ、薬物、幻覚、拷問、暴力」などの表現を含む
公式サイトでは、プレイヤーが不快に感じる可能性のある要素として、これらの表現が明記されています。
これまでの『サイレントヒル』シリーズでも残酷な表現はありましたが、明確にここまで強調されたことは少なく、本作が特に衝撃的な内容を含むことを予告していると言えます。 - 「不快感を感じた場合は、プレイを中断し休憩を取ること」との注意書き
通常のホラーゲームでは、暴力表現などに関する注意書きが記載されることはありますが、本作では「休憩を取ること」まで推奨されています。
これは、単に怖いというだけでなく、精神的な負荷が大きい作品である可能性を示しています。 - 「1960年代の世相や慣習に基づいた表現」との記載
本作は1960年代の日本を舞台としており、当時の社会的価値観や文化が再現されています。これにより、現代の倫理観では問題視されるような描写が登場する可能性があります。
この点については、ゲームの設定として必要な表現であることを説明しつつ、誤解を避けるための意図も感じられます。
なぜここまで詳細な注意書きが必要なのか?
- プレイヤーに精神的な影響を与える可能性があるため
『サイレントヒルf』は単なるジャンプスケア(驚かせるホラー)ではなく、心理的な恐怖を描くサイコロジカルホラーです。
そのため、過去のトラウマを刺激したり、不安感を引き起こす表現が含まれる可能性が高いです。 - CERO:Z指定に関連する要素が多く含まれているため
本作は18歳以上のみ対象のCERO:Z指定を受けています。
これに該当するゲームでは、特に倫理的にセンシティブな要素を含む場合があり、プレイヤーが事前に内容を理解しておく必要があります。 - 海外向けの規制対応とのバランス
海外のレーティング機関(ESRBやPEGI)においても、ホラーゲームの表現は厳しく審査される傾向があります。
そのため、ゲームの販売や配信をスムーズに進めるために、事前の注意喚起が徹底されていると考えられます。
『サイレントヒルf』の公式サイトの注意書きは、単なるお約束の表記ではなく、本作の内容がどれほど刺激的であるかを示唆しています。プレイヤーは事前にこれらの要素を理解し、自身の耐性に合わせてプレイを決めることが重要となるでしょう。
サイレントヒルfのトレーラーに対する評価

Official Reveal Trailerに寄せられたユーザーの反応は肯定的な評価が圧倒的に多く、約8割を占めていました。
特に日本が舞台となるホラーゲームへの期待感が強く、映像美や演出の独特な雰囲気を評価する声が多数寄せられています。
一方で、一部のユーザーからはストーリーの方向性や、過去作品との差異に関する懸念も見受けられました。
肯定的な評価
- 日本の田舎を舞台にしたホラーは没入感が増す。和の恐怖を存分に感じたい。
- 非力な主人公が鉄パイプを握る絶望感がたまらない。
- クリーチャーデザインが神がかっている。伝統的な美しさとおぞましさが見事に共存している。
- 街の造形がリアルで圧倒的な没入感。開発チームの熱意が伝わってくる。
- 映像のクオリティが映画レベル。PS5でどこまで表現できるのかワクワクする。
否定的な評価
- 竜騎士07のシナリオが不安。過去作のように風呂敷を広げすぎないか心配。
- 和風ホラーの雰囲気はいいが、アクション要素が強くなりすぎて怖さが半減しないか懸念。
- 過去作の雰囲気が好きだった人には、今回の変化が受け入れにくいかも?
- ホラー映画がコメディ要素を入れすぎてしまうように、変にユーモラスな要素が入らないことを願う。
- 続報が長らくなかったので、開発の方向性がブレていないか気になる。
サイレントヒルfは発売中止じゃなかった!モデルの金山町が不穏の総括
- 『サイレントヒルf』の舞台「戎ヶ丘」は岐阜県下呂市金山町がモデル
- 金山町には迷路のような路地「筋骨」が無数に張り巡らされている
- 狭い路地が入り組み、閉塞感と迷路のような不安感を生み出す
- 昭和の風情を残しており、時が止まったような雰囲気がある
- 「両面宿儺」にまつわる伝説が残り、異形の英雄として語られている
- サイレントヒルシリーズの未発売作品「Silent Hills」とは異なり、開発が進行中
- 公式サイトの注意書きが通常のホラーゲームよりも不穏な内容になっている
- 1960年代の日本の価値観や社会問題を反映した表現が含まれることが想定される
- 「不快感を感じたらプレイを中断するように」と異例の注意書きがある
- 開発チームが金山町で環境音を録音されていて、クオリティが期待できそう
- ファンからの期待は高いが、一部ではシナリオへの不安の声もある